アポクリファのすみっこ

Skyrim 妄想ストーリーにSSを添えてお送りいたします。
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『MARU』

MARU 第一話 「ぬくもり」

マル「うぅ......寒い。疲れましたわ」

 朝露も凍るスカイリム。身を切るような冷たい風が吹き抜けていく。
太陽の恵みなど、ほんの少しも感じられない。

マル「はぁ。寒いしお金はないし、お腹も減りました」
 そう、それは今朝の出来事だった。
 昨日、やっとシロディールを抜けたマルは、もう日暮れが近いこともあり、ファルクリースで一泊することにした。
ついでに、持ってきておいた宝石やアクセサリーを換金し、借りた部屋の引き出しにしまって眠ったのだが、それがいけなかった。
不用心すぎた、と反省するも時すでに遅し。引き出しの中は綺麗さっぱりなくなっていた。
 かくしてマルは、世界の残酷さを思い知ったのである。
 
 空腹と寒さ、そして心の傷をかばいつつ、マルはホワイトランを目指し歩いていた。
ホワイトランには、マル憧れの「ジョルバスクル」がある。
同胞団入団、そして英雄になる事。それが彼女の目的だった。

 もう日は高い。正午を回ったくらいだろうか。寒さは和らいだものの、疲労と空腹は限界を迎えていた。 
マル「やっとここまで......キャッ!!

MARU1-1.jpg


マル「いたたた......。もう、無理ですわ。もう一歩も歩けません......肘も擦りむいてしまいましたわ」


MARU1-2.jpg


?「おいおい、嬢ちゃん! 大丈夫か?」
マル「はひ!? だ、大丈夫ですわ!」


MARU1-4.jpg


?「おい、肘を怪我してるじゃないか。さぁ、家に来い。手当てをしてやる」
マル「あの......」
アルヴォア「あぁ、そうだ。俺はアルヴォアってんだ。そこで鍛冶屋をやっている。
なぁに、心配するな! 俺も怪我は日常茶飯事だからな、手当てはうまい方だぞ」

マル「いえ、そうではなくて......ご迷惑ではないかと」
アルヴォア「迷惑?ハッハッハ!! 何を迷惑なことがある。困ったときはお互い様、それが俺のモットーだ」
マル「......お心遣い感謝いたします」
アルヴォア「さぁさ、そんなに畏まらなくていい。ついておいで」

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マル「ご馳走までしていただいきすみません」
アルヴォア「なに、こんな少女が一人旅で、さらに財布掏られたと聞けば、誰だってご馳走するものさ」
マル「でも、ベッドも拵えて頂いて......何から何まで、本当に申し訳ありません......」


MARU1-5.jpg

 ジジ、と音を立てて蝋燭が揺れた。

アルヴォア「......嬢ちゃん。この地は寒く厳しい。そして人々も、この地のように荒々しい。財布を掏られるのはマシなほうだ、残念だが。近頃は内戦のせいで追剥ぎや山賊がうじゃうじゃしている。本当に、冷たく厳しい土地だ。
 だからこそ助け合って生きていかなきゃならん、お前さんもそうだ。
頼ることを覚えなさい。頼る相手は見極めねばならんがな......」


MARU1-7.jpg


マル「......そうですね、ありがとうございます」
アルヴォア「いいぞ!その調子だ。しかし全く、ハドバルもこの子の謙虚さを見習ったらどうだ!!」
ハドバル「ご心配なく。これでも軍では謙虚で優秀だと噂されているんです」
アルヴォア「本当に謙虚な奴はこんな時間に自分の分だけ夜食を作ったりはしないぞ、ハドバル」
マル「ははは!」
アルヴォア「うむ、いい笑顔だ。嬢ちゃんにはその素直な笑顔の方が似合う」
マル「ありがとうございます!」
アルヴォア「さぁ、もう寝よう。明日の朝も早いぞ」

 拵えてもらったベッドに横になり、目をつむる。瞼越しに暖炉の優しい光が見えた。
マル「......あたたかいなぁ」
 じわり、じわりと闇が迫ってくる。今日はちっとも怖くない。
暖炉の火はまだ赤々と燃え続けていた。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!次回もどうぞ、よろしくおねがいします。
ではでは、Drem Yol Lok!

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