アポクリファのすみっこ

Skyrim 妄想ストーリーにSSを添えてお送りいたします。
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『MARU』

MARU 第二話 「現実」 中編

 

 ホワイトランの高台にそびえる宮殿、「ドラゴンズリーチ」。その名は、かの隻眼の王オラフが、ドラゴンをこの宮殿で捕らえたことに由来する。
 さて、マルはといえば、勢い込んで宮殿にお邪魔したものの、本当に首長に謁見していいのかとても迷っていた。

MARU 2-9

マル「ど、どうしましょう......。私、こんな身なりで大丈夫でしょうか。追い出されたりしないかしら......」
衛兵「あー、その、お嬢さん? 我らが首長、偉大なるバルグルーフはそんなこと気にしないと思うが。それに、何やら慌てていたが、大事な用があるんだろう?」
マル「あ、そうなんです! 急がなきゃ!」

マル「初めてお目にかかります、偉大なるバルグルーフ首長。マルティーナと申します。突然訪問したこの無礼をどうぞお許しください、緊急事態なのです!」
バルグルーフ「落ち着け、まずは深呼吸をしろ.......それで、一体何があったというのだ?」
 
 マルはリバーウッドでドラゴンが目撃されたこと、そしてホワイトランの方向へ飛び去って行ったことを伝えた。
バルグルーフは報告を聞くと、隣にいたダンマーの女性に手早く、そして簡潔に指示を出した。
マルは感心せざるを得なかった。流れるような指示と、行動の速さ。これが度重なるドラゴンの襲撃に耐えてこられた理由なのだろう。

バルグルーフ「さて、マルティーナよ。お前はこのホワイトランに多大な貢献をしてくれた。まずは礼を言おう、ありがとう」
マル「いえ、そんな」
バルグルーフ「それで、お前には褒美をやりたいのだが.....何か欲しいものはあるか? なんでも用意しよう」
 マルは少し思慮した後、恐る恐る口を開いた。
マル「では、鎧などは余っていませんか......?」
バルグルーフ「鎧? 鎧ならあるが、どうして鎧が欲しいのだ? ゴールドでも、宝石でもよいのだぞ?」
 マルは同胞団に入団したいこと、英雄にあこがれていることを語った。そのために、今は鎧が必要だということも。
バルグルーフは微笑ましそうに相槌を打った。彼にもそういう時期があったのだ。

MARU 2-11

 かくしてマルは鎧を手に入れ、より一層ウキウキ心を躍らせていた。
鎧の重さも感じないくらいに、浮かれていた。

 が、その時、一人の衛兵が転がり込んできた。ドラゴンが現れたらしい。宮殿内に緊張が走った。

MARU 2-12

バルグルーフ「イリレス、残っている兵の3分の2を監視塔へ集め、ドラゴンをそちらへ誘導しろ。ホワイトランには近付けるな。そして君、ここまで走って報告してくれてありがとう。休んでくれと言いたいところだが、まずはホワイトランの住人を非難させてくれ」
 イリレスというダンマーの女性は、返事を一つすると、衛兵と共に走って行った。
バルグルーフは大きな息をし、マルのほうを見て言った。

バルグルーフ「一つ頼みがある。今ホワイトランにドラゴンボーンがいるのだが、どうか彼女を見つけ出し、監視塔へ行くよう伝えてほしい。できるか?」

マル「はい、勿論ですわ!」

 バルグルーフは「彼女」がどこにいるか大体目星がついているようだった。キナレス聖堂付近にいるらしい。
マルは首長の話を聞き終わると、すぐさま走り出した。早く彼女に伝えなければと、その一心だった。

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『MARU』

MARU 第二話 「現実」 前編

~前回のあらすじ~
 家出少女マル、シロディールを超えてスカイリム、リバーウッドへ到着...するも、ゲートの前で盛大に転ぶ。
空腹寒さ、みじめさが限界を超え、泣きそうになっているところを、鍛冶屋のアルヴォアに拾われる。そして彼のやさしさに触れ、人間のぬくもりを知ったのだった――


 ガタンと一声あげて、今日も水車が回り始めた。ここはリバーウッド。ホワイトランホールドの南に位置する、のどかで美しい村。
マルはもう3日、アルヴォアさん宅でお世話になっている。

マル「ふぁ......おはようございます、アルヴォアおじさま」
アルヴォア「あぁ、おはよう嬢ちゃん」
マル「......浮かない顔ですね。何かあったのですか?」
アルヴォア「あぁ、実は今朝早くドラゴンが上空を飛んでいたんだ。しばらく旋回して北へ飛び去って行ってな。
      しばらく平和だったもんで完全に油断していた。衛兵もアルドゥインが倒された後、多くが引きあげてしまったし......」

マル「ド、ドラゴン......!?本当に存在したのですね......」
アルヴォア「本当厄介だよ、全く。首長に増援を要請したいのだが、今どうしても手が離せなくてな......そこで、だ。
      嬢ちゃん、ちとホワイトランまで使いを頼まれてくれないか?」


MARU 2-2

 マルの目がらんらんと輝いた。
マル「はい! 喜んで! では早速――」
アルヴォア「お、おい! 待て、こいつを持っていけ。道中何があるかわからないからな」
マル「わぁ! 本物の剣だ! ありがとうございます、アルヴォアおじさま!」
アルヴォア「こちらこそありがとうな、嬢ちゃん。助かるよ。じゃあ、気をつけてな」

 道中は特に何事もなく、マルは順調にホワイトランへの道をたどっていた。本当に、何事もなくてよかった。
なぜなら、彼女は今、赤い靴を履いた少女の如く浮かれに浮かれ、スキップしながらホワイトランへ向かっているからだ。

マル「あぁ~憧れの~ジョルバスクルに~...ん?」
MARU 2-6

 大きな振動が体を突き抜けていく。巨大な影に、勇敢な三人の戦士たちが向かっていった。
戦士の雄たけびがスカイリムの高い空へこだまする。急所を貫く矢、足を狙い体勢を崩す重い一撃、そしてよろめいた巨体に素早く剣を叩き込む。流れるような戦士達の攻撃に、とうとう巨人が膝を折った。
今だという叫びとともに、最後の一撃が振り下ろされた。地響きが一つ、風にさらわれていった。

マル「す、すごい......」
???「あなた、大丈夫? 怪我はない?」

MARU 2-7

マル「えぇ、大丈夫です」
アエラ「そう、それは良かったわ。私はアエラ、そして向こうの2人は盾の兄弟姉妹よ」
マル「盾の......!? ま、まさかあなたは同胞団......!?」
アエラ「えぇ、そうよ。それがどうかした?」
マル「あ、あの! 私同胞団にあこがれていて、あの......! 入団したいのですが!」
アエラ「ふふ、まぁ落ち着きなさい。私の一存では決められないの。
    入団したいのなら、ジョルバスクルにいるコドラクの爺さんと話して」

マル「はい! わかりました! ありがとうございます!!」

 浮かれ具合に拍車がかかり、もはや半分宙に浮いていたかもしれない。はやる気持ちを抑えきれず、小走りでホワイトランへと向かう。惜しい事をしたとも気づかずに――

アエラ「あの子、名乗らずに行ってしまったわ......まぁ、いいわ。どうせ後で会えるもの」

マル「ここが、ホワイトラン......!」

MARU 2-8

 息切れも、心臓の鼓動も、町のざわめきと大きな期待にかき消されていった。とうとう、ホワイトランまでやってきたのだ!
一刻も早くジョルバスクルへ向かいたいが、マルにはまだ、一つ大きな仕事が残っていた。

マル「あ......ドラゴンのこと報告しに行かなきゃ!」
 余韻に浸る間もなく、マルはまた走り出した――




 Drem Yol Lok!
 更新が遅れてしまい、大変申し訳ございません。今回は少し長くなってしまいましたので、前編と後編に分けさせていただきます。
 では、また次回、後編もよろしくお願いします!ここまで読んでいただきありがとうございました。

『MARU』

MARU 第一話 「ぬくもり」

マル「うぅ......寒い。疲れましたわ」

 朝露も凍るスカイリム。身を切るような冷たい風が吹き抜けていく。
太陽の恵みなど、ほんの少しも感じられない。

マル「はぁ。寒いしお金はないし、お腹も減りました」
 そう、それは今朝の出来事だった。
 昨日、やっとシロディールを抜けたマルは、もう日暮れが近いこともあり、ファルクリースで一泊することにした。
ついでに、持ってきておいた宝石やアクセサリーを換金し、借りた部屋の引き出しにしまって眠ったのだが、それがいけなかった。
不用心すぎた、と反省するも時すでに遅し。引き出しの中は綺麗さっぱりなくなっていた。
 かくしてマルは、世界の残酷さを思い知ったのである。
 
 空腹と寒さ、そして心の傷をかばいつつ、マルはホワイトランを目指し歩いていた。
ホワイトランには、マル憧れの「ジョルバスクル」がある。
同胞団入団、そして英雄になる事。それが彼女の目的だった。

 もう日は高い。正午を回ったくらいだろうか。寒さは和らいだものの、疲労と空腹は限界を迎えていた。 
マル「やっとここまで......キャッ!!

MARU1-1.jpg


マル「いたたた......。もう、無理ですわ。もう一歩も歩けません......肘も擦りむいてしまいましたわ」


MARU1-2.jpg


?「おいおい、嬢ちゃん! 大丈夫か?」
マル「はひ!? だ、大丈夫ですわ!」


MARU1-4.jpg


?「おい、肘を怪我してるじゃないか。さぁ、家に来い。手当てをしてやる」
マル「あの......」
アルヴォア「あぁ、そうだ。俺はアルヴォアってんだ。そこで鍛冶屋をやっている。
なぁに、心配するな! 俺も怪我は日常茶飯事だからな、手当てはうまい方だぞ」

マル「いえ、そうではなくて......ご迷惑ではないかと」
アルヴォア「迷惑?ハッハッハ!! 何を迷惑なことがある。困ったときはお互い様、それが俺のモットーだ」
マル「......お心遣い感謝いたします」
アルヴォア「さぁさ、そんなに畏まらなくていい。ついておいで」

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マル「ご馳走までしていただいきすみません」
アルヴォア「なに、こんな少女が一人旅で、さらに財布掏られたと聞けば、誰だってご馳走するものさ」
マル「でも、ベッドも拵えて頂いて......何から何まで、本当に申し訳ありません......」


MARU1-5.jpg

 ジジ、と音を立てて蝋燭が揺れた。

アルヴォア「......嬢ちゃん。この地は寒く厳しい。そして人々も、この地のように荒々しい。財布を掏られるのはマシなほうだ、残念だが。近頃は内戦のせいで追剥ぎや山賊がうじゃうじゃしている。本当に、冷たく厳しい土地だ。
 だからこそ助け合って生きていかなきゃならん、お前さんもそうだ。
頼ることを覚えなさい。頼る相手は見極めねばならんがな......」


MARU1-7.jpg


マル「......そうですね、ありがとうございます」
アルヴォア「いいぞ!その調子だ。しかし全く、ハドバルもこの子の謙虚さを見習ったらどうだ!!」
ハドバル「ご心配なく。これでも軍では謙虚で優秀だと噂されているんです」
アルヴォア「本当に謙虚な奴はこんな時間に自分の分だけ夜食を作ったりはしないぞ、ハドバル」
マル「ははは!」
アルヴォア「うむ、いい笑顔だ。嬢ちゃんにはその素直な笑顔の方が似合う」
マル「ありがとうございます!」
アルヴォア「さぁ、もう寝よう。明日の朝も早いぞ」

 拵えてもらったベッドに横になり、目をつむる。瞼越しに暖炉の優しい光が見えた。
マル「......あたたかいなぁ」
 じわり、じわりと闇が迫ってくる。今日はちっとも怖くない。
暖炉の火はまだ赤々と燃え続けていた。

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ここまで読んでいただき、ありがとうございました!!次回もどうぞ、よろしくおねがいします。
ではでは、Drem Yol Lok!

『MARU』

『MARU』 はじめまして!

 はじめまして、くろです。
以前までTwitterでSkyrimRPストーリー『MARU』をつらつら書いていたのですが、色々と不便が生じてきたので、この度ブログを開設することにしました!

 さて、キャラクターとあらすじ紹介に移りたいと思います。
まずは主人公マルとリュデルさん。
マルとリュデルさん

●マル (本名:Martina マルティーナ) 16歳
 シロディールの、とある街を仕切っている貴族の元に生まれる。一人っ子で、親からも街からも愛されて育った。
 しかし、両親の大きすぎる期待や愛、街の人の「お姫様」扱いに応えるため、懸命に「いいお嬢様」であろうと努力した結果、ついに嫌気がさして家出してしまう。
 どうせ家出するならと、話に聞いて以来憧れていた同胞団へ入団するため、国境を越えホワイトランへと向かった。

●リュデル (通称:レフティ) 35歳
 軟派で常に笑顔の吟遊詩人。甘いマスクと声で街の乙女たちを魅了している。
しかし、その正体は凄腕の暗殺者。マルの家を敵対視している貴族に雇われ、マルを殺すため彼女に近付く。
 ドラゴンボーンに興味があり、文献を読んでいる時やLilyと話しているときは本当に楽しそうである。

次に同胞団のシグルドさんとオーズくん。
オーズくんとシグルドさん

●シグルドさん 35歳
 同胞団メンバーの一人。「英雄になりたいです!」と熱っぽく言うマルのことをあまり良くは思っていない。マルも、皮肉屋な彼に対し良い印象は持っていないが、尊敬はしている。
 非常に優れた戦術家で、剣さばきもしなやかで美しく、頼りになる。次期同胞団の導き手になるのではという噂もちらほら......

●オーズくん 22歳
 同胞団メンバーの一人。面倒見がよく優しいので、マルから「兄貴」と慕われている。
その長身と肉体を生かしパワーアタックを敵にお見舞いする姿に、マルは惚れ惚れしてしまうらしい。

最後はLilyとおなじみセロさん!
lilyとセロさん

●Lily 年齢不詳(20前後)
 元孤児だったが、ダンマーの商家のおばあさんに拾われスカイリムへ。名前もこの時につけてもらった。謙虚で優しく、誰に対しても敬語で接する。
 ドラゴンボーン兼アークメイジで、ドラゴン問題解決に向けスカイリム中を旅している。マルとはホワイトラン近辺にドラゴンが出た際に知り合い、マル初めての友達となる。マルにとって非常な大きな存在。

●テルドリン・セロ
 モロウウィンド最強の傭兵でLilyの旦那。表にはあまり出さないが、Lilyのことをかなり愛しているらしい。
Lilyとの距離が近いリュデルを危険視しており、出会うとすぐ暴言を吐く。
 現在は傭兵ではなくLilyの旦那として、彼女と共にスカイリムを旅している。

【あらすじ】
 シロディールの貴族の元に生まれた一人の女の子、マルティーナ。両親からも街の人々からも愛され、すくすくと美しく育っていった。しかし、彼女はその愛ゆえに心を閉ざすようになる。
 父は「良い家の元へ嫁ぐことができるように」と厳しくマルに接し、評判のいい教育係を片っ端から雇った。母はマルのことを愛するあまり、あの手この手で彼女を屋敷に封じ込めた。街の人々もマルには近付かず、遠くから憧れの眼差しを送り、ひそひそと話すだけだった。そのうちマルは、「お嬢様マルティーナ」を演じることでしか愛されないのだと思い込み、空虚な日々を過ごす。
 そんなマルの唯一の楽しみは、本の中で冒険をすることだった。中でも好きだったのは英雄が活躍する冒険譚で、まるで自分が英雄になったかのような高揚感に胸が熱くなるのだった。そうして本を読み漁っているうちに、「英雄になりたい」という思いが膨れ上がっていき、16歳になった夜、街をこっそり抜け出し、憧れであったジョルバスクルを目指して出発する。
 翌朝、街は大騒ぎになり、その混乱の波は隣街まで一気に広がった。隣街の領主はこの絶好の機会を逃すまいと、すぐさま「最高の暗殺者」と名高いリュデルを雇い、彼女を殺すように命じる。
 かくしてマルの旅は始まったのである。

 始まり

......さぁ、旅の始まりです!!
シグルドさん、リュデルさん、オーズくんはスイートロールさん宅から
👉 明日は明日の風が吹く
マルの鎧はGimoraさんから👉 Berserk Mule Armor by Gimora

お借りしております。本当にありがとうございます!!

 それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました!(*゚ェ゚*)

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